にだてんと視野
何かについて知る、ということは、それについてより細かく見ることができるということである。
例えば、「外国人が怖い」と言う人は、外国人が何者なのか実は見えていない。
漠然と「怖い」塊としか認識できないのである。
これが個々の国、アメリカ人だったりブラジル人だったり、中国人、タジキスタン人というのが見えてくれば、「怖い外国人」はいなくなる。さらに、個人を見ていき、陽気なマイケルや、人見知りの王さん、堅物のスレイマン氏などを知れば、一面的なレッテルで誰かを区別することなどもうできなくなるはずだ。
にだてん自身、このような変化をつい最近体験した。
アイドルなどどれも同じだと思っていた。
しかしながら、ある一人を「アイドル」という集団から区別することができれば――より具体的に言えば「アイドル」という雲をつかむようなイメージの中から、乃木坂46の齋藤飛鳥という個人を抽出することができれば――一気に視界はクリアーに広がるのである。
MVを見ても女の子が集団で動いてるなあ、としか思えなかったのが、だんだんと個人識別ができてくるのである。
まいやんとまいちゅんとまいまいだって区別がつくようになるのである。
これが、視野が広がる、ということである。
にだてんは齋藤飛鳥の握手券を入手することができていない。
まったく、嘆かわしい世の中である。